青森県を中心に、ITER計画の支援や原型炉の研究開発を行う「幅広いアプローチ(BA)活動」が行われています。

核融合エネルギーの早期実現をめざして、日本は欧州連合(EU)と国際協定を結び、ITER計画の支援と次世代炉(原型炉)に向けた先進的な研究開発に取り組む活動「幅広いアプローチ(Broader Approach : BA)活動」を、青森県六ヶ所村と茨城県那珂市で実施しています。
日本と欧州連合(EU)とが共同で行う幅広いアプローチ(BA)活動には、3つの事業がありますが、そのうち「国際核融合エネルギー研究センター(IFERC)事業」と「国際核融合材料照射施設の工学実証・工学設計活動(IFMIF/EVEDA)事業」の2つが青森県六ヶ所村で実施されています。

 

 

青森県と幅広いアプローチ(BA)活動

青森県は平成17年10月に国からのBA活動の立地要請を受諾し、同時に施設の早期建設・運営と、世界から多数の研究者が集う魅力ある施設とするよう国に要請しました。六ヶ所村では、実施機関である独立行政法人日本原子力研究開発機構によって、国際核融合エネルギー研究センターの整備が進められ、平成21年3月には「管理研究棟」が竣工し、業務が開始されました。
平成22年3月には、「IFMIF/EVEDA開発試験棟」、「原型炉R&D棟」、「計算機・遠隔実験棟」の建屋が竣工し、実験設備が搬入され、本格的な研究開発が進められています。

■茨城県での幅広いアプローチ(BA)活動

欧州連合と協力して超伝導化改修した日本の実験装置(JT-60SA)で、ITERの効率的な運転を支援したり、原型炉の建設に求められる安全性や経済性のデータを収集する「サテライト・トカマク計画事業」が実施されています。

 

国際核融合エネルギー研究センター(IFERC)事業

六ヶ所村から遠く離れたITERの遠隔操作実験やスーパーコンピューターによるプラズマのシミュレーション(模擬試験)、次世代の核融合炉となる原型炉の概念設計(おおまかな設計)などの研究開発を行うための3つのセンター機能があります。

 

原型炉設計研究開発調整センター


原型炉の概念設計(おおまかな設計)をはじめ、必要な材料や安全性、コストなどを検討するとともに、日本と欧州連合の研究開発の調整を行います。

 

核融合計算機シミュレーションセンター

スーパーコンピューターを使ってITERや茨城県にあるサテライト・トカマク(JT-60SA)の炉内のシミュレーション(プラズマの模擬実験)などを実施します。

ITER遠隔実験センター

六ヶ所村にある当センターとフランスのITER(実験炉)を、高速のネットワーク(通信網)で結び、実験の提案やデータの収集・解析を行います。ITERの実験がはじまると、遠く離れた当センターからもネットワークを通して実験に参加することができるようになります。

 

国際核融合材料照射施設の工学実証・工学設計活動(IFMIF/EVEDA)事業

近い将来、国際協力によって、原型炉に求められる強い材料を試験する施設〈国際核融合材料照射施設(IFMIF)〉を建設する予定ですが、欧州から運んできた世界最大級のイオンビームを加速する試験装置を使って、国際核融合材料照射施設の設計・建設に必要な試験や実験を行います。

 

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