核融合発電の実用化に向けて、国際協力プロジェクト「ITER計画」が進められています

ITER(イーター:国際熱核融合実験炉)計画は、世界の国々が協力して、
人類が初めて地上で50万キロワットの核融合エネルギーをコントロールしながら生み出すという、
たいへん意義のある国際的なプロジェクトです。
ラテン語の「道」や「旅」という意味も兼ねる「ITER]には、
核融合実用化への道、地球のための国際協力への道という願いが込められています。

 

ITER計画の参加国と目的

国際協力で実験炉(ITER)をつくる計画が始まったのは、1985年のことです。その後、日本をはじめ、欧州連合(EU)、アメリカ、ロシア、中国、韓国、インドの7極の間で国際協定が結ばれ、2007年から実験炉の建設・運転に向けた計画が本格的にスタートしています。

 

3つの目的

ITER計画は、参加国が協力してフランスのカダラッシュに実験炉(ITER)を建設して、核融合エネルギーの実現へ向けた科学的・技術的な実証を行います。その主な目的は3つあります。
①核融合燃焼の実証
重水素と三重水素を燃料として核融合エネルギーを一定の時間(400秒程度)効率よく生み出すことを実証します。
②炉工学技術の実証
核融合による燃焼に必要な機器や装置などの工学技術を実証します。
③核融合エネルギーの取り出し試験
実験炉で発生する核融合エネルギーから熱を取り出す試験を行うほか、三重水素のリサイクルを行うための試験も行います。

 

●35年間におよぶ長期プロジェクトです。

ITER計画は、実験炉の建設・運転から廃止まで、35年にもおよぶ長期的な研究・開発プロジェクトです。

 ◎ITER計画のスケジュール

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実験炉(ITER)の今とこれから

実験炉(ITER)の建設工事は、南フランスのカダラッシュで2007年1月から整地作業がはじまり、2010年には建物の建設もスタートしています。実験炉の組み立ては2015年の後半頃から行い、2020年の中頃に完了して運転を開始。そして7年後の2027年から、人類初の50万キロワットの核融合エネルギーを生み出す核融合反応の実験が行われる予定になっています。

 

●日本はITERの建設・運転に重要な役割を果たします。

実験炉(ITER)の装置や機器は、参加国が協力・分担してつくりますが、日本は、高度な科学技術を必要とする先端機器(ハイテク機器)を最も多く担当しています。
実験炉の中心部にあって、最も難しいと考えられていたプラズマをコントロールする大型超伝導コイルや、保守作業をする遠隔操作ロボットの製作を担当するなど、ITERの建設・運転に重要な役割を果たします。

 

●ITERをステップに原型炉を国内へ!

 

日本では「幅広いアプローチ(BA)活動」(ITERの次のステップである原型炉等のための研究開発)を経て、21世紀中頃に核融合エネルギー実用化の見通しを得ることを目指しています。

 

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